【からゆき哀歌】白拍子~橘という遊女のネタバレ結末(安武わたる)

からゆき哀歌~異国に売られた日本の女たち~

こんにちは!

今回は『声なきものの唄』で有名な安武わたる先生の新刊『からゆき哀歌~異国に売られた日本の女たち~』の第4話【白拍子~橘という遊女~】のネタバレです!

日本と世界の歴史の中で身売りという悲しい運命に翻弄された女たちの壮絶な生きざまを描いた4つの物語・・・・

  • 南洋の撫子~からゆきさんの物語:奉公の意味も分からず日本から異国へ!
  • 奴隷海岸:黒人奴隷の悲惨な歴史
  • 囚われの羽衣:天女の羽衣をモチーフに描く淫靡なおとぎ話
  • 白拍子(しらびょうし)~橘という遊女~:座敷で芸を売り春を売る女たちの悲話

 

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【からゆき哀歌4話】白拍子~橘という遊女のあらすじとネタバレ

 

白岡荘の領主・熊木重成

 

15世紀中頃の京都近郊、白岡荘(しらおかのしょう)――

 

室町時代(1336-1573年)は文化の発展した時代であったが、1467年からは戦国時代と呼ばれ戦乱の止まない時代でもあった・・・

 

このころ、将軍家の相続争いに始まった乱は重臣・細川と山名が敵味方となり各地に広まろうとしていた。

 

ある日、白岡荘の領主・熊木重成(くまきしげなり)は一人の逃げる男を切り捨てて、ひと言・・・

 

「なんじゃ、アルキ(漂泊)の*楽人(がくじん)どもか」*宮廷や寺社で雅楽を専門に演奏する人。

 

熊木はその噂通り恐ろしく残忍な領主だった!

 

その頃、白岡神社の勧進興行(神社の建立費や修繕費調達のための興行)の話を聞きつけあちこちから芸人たちが白岡荘に流れ込んできていた。

 

そして、高名な*白拍子(しらびょうし)である橘御前(たちばなごぜん)に楽をつけたいと希望する芸人も多くいた・・・

*主に男装をした遊女の歌舞の一種であるが、遊女とはいえ貴族の屋敷に出入りすることも多く見識の高い者が多かったといわれる。

 

すずと十郎太の再会

 

すると、大きな声で「クマ公!」と叫ぶ声がした・・・

 

橘御前が「おれはお銭にならぬ踊りはせぬぞ、安い芸ではないからのっ」といいながら芸人たちの目の前に現れた!

 

橘は皆が恐れる領主・熊木のことを気安く「クマ公」と呼んでいた。

 

すると、芸人の一人が橘の顔を見て「す…すず!?」と叫んだ・・・

 

「………十朗太……?」

 

すず(橘)は十郎太の幼なじみで隣家の2つ年下の娘だった。

 

二人は、お互い上とは年の離れた末っ子同士ですずは「十郎太!」と呼び捨てにしていた・・・

 

十朗太は、すずを妹のようにかわいがり、いつか大人になったら嫁にもらって田畑を耕して暮らし、子供がたくさんいる家庭を築くことを夢見ていた。

 

ある夜、村は野盗に襲撃されて焼け野原になり全滅…すずは夜盗にさらわれ、その後人買いに売られ売ら続けて今の所へ・・・

 

あれから11年後、二人は生きて再開ができるとは思いもしなかった・・・!

 

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【からゆき哀歌4話】白拍子~橘という遊女のネタバレ結末

 

白拍子の画(葛飾北斎)

白拍子画(葛飾北斎)

すずは高名な白拍子・橘御前へと

 

11年後のすずは美しくなり、京都でも高名な白拍子・橘御前と呼ばれていた・・・

 

高名になったのはお師匠様の生蓮禅師に買われて仕込まれたからだと言う。

 

白拍子の身分自体は低かったが、貴族階級の間では橘の歌舞の人気は絶大なものであった。

 

一方の十郎太は流れ芸人で白拍子の舞の雇われ楽士として働いていた。

 

熊木繁成に仕えるすず

 

すずは、熊木繁成に仕える身であったが、この荘は山名側にも細川側にも付かず、周りから見ても興行もできる穏やかな状態の国であった。

 

その理由は、熊木の殿が非常に怖い人間として恐れられているからであった。

 

熊木が前領主の貴族を追い出した時、妹君を手ごめ同然にめとったが、その女は婚礼の夜に舌を噛んで自害してしまった。

 

熊木はそれに腹を立て、死体をバラバラに切り刻んで捨てたのだった・・・

 

そのコワモテの殿のおかげで外から攻め込まれることもなかった。

 

遊女というお勤め

 

すずは夜盗にさらわれて以来売りに売られる中、生きるために汚いことを山ほどやってきた。

 

十朗太は夜な夜なすずが誰かに抱かれている声を聞きショックを受けていた・・・

 

すずにとって、遊女として客を取ることなど踊りと同じ当たり前の勤めで楽なもんだった。

 

すずは自分が今まで通ってきた道を延々と十郎太に聞かせたが、「…もうよしてくれ」と十朗太はすずの言葉をさえぎった・・・

 

すると、すずは十朗太に笛を吹いてくれと頼んだ。

 

十朗太はいわれるとおりに笛を吹き始めたが、途中でそれ止めて・・・

 

「白拍子などやめて、村へ帰らないか!?」

 

「田を作り畑を耕しふたりで穏やかに暮らすんだ」

 

「子供のたくさん育てよう」と言い出したが・・・

 

すずは「夢は寝ているときに見るものだ」と言い残して立ち去るのだった。

 

遊女としてのすずの役目

 

白岡神社の勧進興行の準備は着々と進んでいたが、よそ者が入り放題の状態になるので警備をしっかりとするようにと熊木は家来たちに指示した。

 

先日、熊木が切り捨てたアルキの楽人も実は間者(かんじゃ=スパイ)であった・・・

 

その話を横で聞いていた十朗太は熊木から「わぬし!(おまえ)」と呼ばれ、「ドキッ」とする!?

 

熊木は十朗太のことをすずから幼なじみだと聞いて知っており・・・

 

「惚れとるのか?あんな遊び女でも」

「笛方と白拍子か、似合いかもな!」と言って去って行った。

 

その日、熊木のところへ京からの客人があった。

 

それはただの客人ではなく、細川側の平賀氏と大江氏のふたりで細川の味方に付くようにと申し出をしに来たのだ。

 

しかし、熊木は中立を望みその申し出を断った。

 

それを聞いた両氏は「…それで通るか!!」と場は不穏な雰囲気に・・・

 

そこへ、タイミングよく「お久しゅう…」と橘御前が登場!

 

「お…お橘御前!」

 

両氏はたちまちよだれを垂らしそうな顔になって酒を飲みながら橘の歌舞を鑑賞し始めた・・・

 

「橘、おふたりを別室でもてなして差し上げろ」

 

実際、すずは熊木によって遊女として器量を利用した政治の道具にもされていた。

 

しかし、熊木はある日・・・

 

「遊女がいると重宝するが…飽きた、もう出ていけ!」

 

「いつまでも白拍子などしとらんで、あの幼馴染とでも夫婦になったらどうだ」

 

それを聞いたすずはショックで泣き出した。

 

熊木がめとった妹君が舌を噛んで自害した時、

すずは熊木から「好いた相手に好かれぬというのは、いくつになってもこたえるな」と聞かされ同情し、それがいつしか愛情に変わっていた・・・

 

「幸せにしてやりたかったのに」

 

十朗太は11年の間に「俺たちはこんなに遠くなってしまったのか…?」と感慨深げに思った。

 

そして、明日の晩にふたりでここを出て行こうと・・・

 

【白拍子~橘という遊女】驚愕のラスト結末は?

 

十郎太はその夜、「先にいって待ってくれ片付けなければならないことがある」とすずに言いつけた。

 

ひとり待ち合わせの場所で待つすず・・・

 

熊木には黙って出てきてしまった。

 

すずはやはり熊木にはひと言別れを告げるべきだと思いなおし、館の方を見下ろすと・・・

 

館のあたり一帯は火の海と化していた!!

 

すると、十朗太が待ち合わせの場所へとやってきた。

 

「待たせたな…すずいこう」

 

汗だくになって息を切らしている十朗太からは油の匂いが?

 

「…まさか、おまえが間者なのか!?」

 

一緒に逃げようとした十朗太の正体を最後の最後で知ってしまったすず…この物語は悲しすぎる結末を迎えます・・・

 

【からゆき哀歌4話】白拍子~橘という遊女の感想

 

仲の良い幼なじみだったすずと十朗太でしたが、夜盗の襲撃によって村は全滅し、すずは白拍子として強く生きることになりました。

一緒になろうと誓っていた十朗太にとって、11年の月日は無慈悲にも二人の間に大きな距離を作ってしまっていました。

十朗太がどんなに説得しても、すずの愛は最後には熊木のところへ・・・

こうして考えると男の方が過去を引きずるロマンチストなんでしょうね!

『白拍子~橘という遊女~』はこの作品の最後を飾るだけあって読んだ後の切なさはダントツ一番だと思います!!

 

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2017.06.17
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