こんにちは!
今回は、安武わたる先生の「ストーリーな女たち」シリーズ『声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋第2巻5話』のネタバレと感想です!
瀬戸内海の島の貧しい漁師の娘・チヌ(千鳥)は父の死後、借金の肩代わりに最下層遊郭・須賀屋に売られるが、小梅の自害によって客足が引きつぶれた・・・次に売られた矢津遊郭一番の東陽楼では激しい愛憎に巻き込まれながらも二番手(稼ぎ高が2位の遊女)まで昇りつめた・・・
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Contents
声なきものの唄2巻5話のあらすじとネタバレ
茜(美緒)のプライド
「あんたらアホばっかりや!」・・・
「あんたらとは品が違うんや!!」
*禿(かむろ)の茜(美緒)は400年続いた名主の家柄にプライドを持ち、周りの仲間達をいつもバカにしていた。*遊女見習いの童女
そんな茜をチヌ(千鳥)はいつも叱っていたが、彼女はまったく聞く耳を持たなかった・・・
茜は心の中では、遊郭のことをだましだまされの男女がひしめく”アホウの巣窟”と呼んで、「絶対*お職になっちゃる…」と決めていた。*上位の女郎
チヌは、洗濯を日ごろから自分でやっていたが、美緒がそんな姿を見つけると、「洗濯なんか女中にまかせぇって、手が荒れたらどないするんです!?」と年寄りのごとく注意していた・・・
茜の兄様
ある日、茜の兄が東洋楼を訪ねて来た・・・
「茜(あかね)か!? 大きゅうなったなあ…」
茜の兄は、美緒が400年続いた名主の娘だという話を信じるには十分な育ちの良い出で立ちであった・・・
美緒の兄様(一彦)は、浪人中で帝大進学のために私塾で勉強をする身だが、そのために美緒が東洋楼に売られてしまったのだ。
「名主の家の出」というのは本当のことだったが、実際のところは「落ちぶれた名主」で体面を保つので精いっぱいの売り食い暮らしということらしい・・・
落ちぶれた名主の娘とは言え、美緒は、顔がキレイで、読み書きソロバンもでき、お琴も弾ける才女だった。
楼主(だんな)も将来のお職候補として、ハキハキ受け答えができる当時9歳の美緒を高いお金を出して買ったのだ。
兄様はたった一人の跡取り息子で、落ちぶれたお家を再興するために帝大に入れ、その学費を稼ぐために美緒は売られたのである。
茜と兄様はその日、久しぶりに二人で「味つ屋」に行って、昔ばなしに花を咲かせたが・・・
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声なきものの唄2巻5話のネタバレ結末は?
チヌの姉・サヨリの行方を知る者?
ある日、千鳥に小間物屋をしている杉浦(すぎうら)という客が付き、その男の話では京の島原遊郭という所に瀬戸内の小さな島出身の遊女がいるということだった・・・
千鳥は彼女の名前はサヨリで右アゴの下にホクロがあると、そのあたりを指さして姉の特徴を説明した。
すると、杉浦は遠めに見ただけなので確かめるにはそれなりの金が必要だと言う。
千鳥はあるだけの金を出して、「これでどうか確かめてきちゃもらえませんか…?」と杉浦に頼んだ。
杉浦は金を受け取り、すぐには確かめに行けないけど力になってやると約束して出て行った。
千鳥は、母親代わりに自分を育ててくれた姉の行方を知ることができるかも知れないと期待に胸をふくらませた・・・
京へ行ってない杉浦
数日後、杉浦が遊郭に戻ってきたが、まだ京には行っていないと言う・・・
その理由は、あてにしていた商いの金が入らず、小物の仕入れができないらしい。
いくらくらい足りないのかと千鳥が聞くと、「ざっと100円!、いや50円でええわ」と杉浦は言う・・・
そんなお金はないと千鳥が言うと、杉浦は、「ねぇのかい?お職の次の二枚目やろあんた!?」と問い返した。
千鳥の揚げ代は1時間で3円と高値だったが、見世の取り分と借金返済を差し引くと、残るのは30銭ほどしかなかった。
しかし、どうしても姉やんに会いたい千鳥は、何とかお金を工面すると約束するが・・・
「じゃあのう、わしの貴重な金減らさんように」と今夜はタダでヤラせてくれるよう杉浦は無理やり話しをもっていった・・・
「へへっ ええ肌やなぁ……」
千鳥は、見世に追借金を頼もうかとも思ったが、借金が増えれば年季も延びてしまうし…と悩んでしまう・・・
杉浦の正体は?
東陽楼に揚がってきた若様は、千鳥の様子を見て、「何か頼みごとがあるのかな?」と突然聞いてきた・・・
しかし、50円の借金の頼みごとがなかなか切り出せない千鳥・・・
「楼主に追借金頼むか・・・?」
「口実はなんて言えば?」
千鳥が50円の工面ばかりに気を取られているのを察知してか、若様は「これで帰るよ」・・・
大事な若様相手に心が上の空だったことを見抜かれて千鳥はとても恥ずかしい気持ちになった。
疲れ果てた千鳥は最後には、「なあ…栄太、50円もっとらん?」と切り出す始末・・・
それを聞いた栄太は、「まさか杉浦のオヤジに貢ごうっちゅうんやないやろな!?」と勘ぐった。
間夫(まぶ=情夫)やヒモに入れあげる遊女は、よく聞く話である。
結局、楼主に50円を工面して貰うことになる千草・・・
すると、杉浦が再び千鳥を訪ねてきた。
「金できたんやて?」
「この足ですぐ京へ発つけんな」
そこへ、たまたま居眠りオネショ癖のあの小蝶が通りかかり・・・
「あんた紙風船のおっちゃんやろ!?」と指をさした。
杉浦は、小蝶が以前いた見世で薬売りに来ていた男だった・・・
小蝶は薬についてくるオマケの紙風船が楽しみで楽しみでたまらなかったのだ。
それを聞き、一瞬にして顔が青ざめる杉浦・・・
千鳥のお金をわしづかみにして逃げ出した・・・
しかし、あっという間に栄太や他の男衆たちに取り押さえられた。
結局、杉浦は千鳥の姉思いを利用した、サギ師であった・・・
味つ屋の主人と茜の兄・一彦の関係は?
杉浦の件で一悶着あった後、千草は、「味つ屋」で酒を呑んでいる美緒の兄・一彦に遭遇する・・・
「なしてこげなとこで酒飲んどるんですか」
「美緒ちゃんは?」
すると、一彦はテーブルの上に「わああっ」と泣き崩れた・・・
千鳥が「味つ屋」の2階へ上がると店の主人が美緒に・・・
「かわええのう、どこもかしこも小そうて」
「そら この股の間の…」
それを見た千草は・・・
「帰るで美緒ちゃん」
「味つ屋さん、今日中に去ってくれるか?店捨てて」
「明日まだおったら…うちが殺しにくるけんな」
千草は毅然とした態度で味つ屋の主人にそう言いつけた・・・
味つ屋と一彦、茜の間には、果たしてどんな関係が隠されているのか・・・?
声なきものの唄2巻5話の感想
声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~2は、東陽楼に仕える女郎たちとお客、それに関わる人間たちそれぞれの過去やドラマを深く掘り下げていきます・・・
第5話「鬼の棲家」は、400年続く名主の出でプライドの高い美緒の過去と現在にフォーカスした物語です。
まだ11歳で幼いけど、格式を持ち気が強い美緒と自分の妹を淫売にかける外道の兄・一彦・・・
かつては神童とも呼ばれた一彦だったが、落ちぶれた一族を立て直すためにその期待を一手に請け負いそのプレッシャーに負けてしまう。
この時代ほど露骨ではないにしても、現代でもこの様なことが形を変えて現実にありますよね?
現在においては大きな犯罪になってしまいますが・・・
声なきものの唄第2巻は、今回ネタバレした5話「鬼の棲家」と以下全4話が収録されています。
- 6話「知らないお母さん」
- 7話「若様の過去 前編」
- 8話「若様の過去 後編」
どれも激しい愛憎に満ちた、こころの琴線に触れる物語ばかりでおすすめの作品です・・・
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声なきものの唄1巻のネタバレ